〜守り続けたいハワイ語〜 “Aloha”
Aloha!
ハワイでは、いつどこでも耳にする、この「Aloha」という言葉。
これは皆さんご存知、もっとも知られたハワイ語の一つですよね。
ハワイ語はハワイの先住民であるポリネシア人より先祖代々伝わる言語。ハワイ州では公用語にも指定されていながら、今ハワイ諸島の内でハワイ語を話す人の数は1,000人ほどしかいないそう。
消滅の危機、ともいわれているハワイ語をなんとか次の世代となる子供たちに残すため、学校などでの語学教育にも力をいれている近年。また日本ではというと、フラをしている人には馴染みのあるものとして認知されているものの、普段生活している中ではその単語や意味を知る機会はなかなかありませんよね。
ひとつの短い言葉の中にも、実に多くの意味が隠されているところがハワイ語の魅力。ハワイの伝統であり大切なハワイ語を、これから1つ1つ学んでいきましょう!
【 Today’s Hawaiian word 】
Aloha – ( アロハ )
— こんにちは、さようなら、ありがとう等の挨拶
— 愛していますと伝える、また恋人を指す言葉
— 愛、好意、誇り、歓迎、信頼、親切などの意味
Alohaは最も知られているハワイ語でありながら、言葉で説明するのが難しい言葉の一つです。
ハワイへ降り立った際、はじめに空港やショップでも「Aloha!」と声をかけられるため、挨拶の言葉だと思い込んでいる人も多いようですが、それは間違い。
挨拶だけではなく、愛情や喜び、信頼する心や相手を受け入れるという精神までをも表現できる、とても奥が深い言葉なのです。
もともとAlohaは、Alo(共有する)とOha(幸せ、喜び)、そしてHa(生命、息、エネルギー)の単語から成る言葉。「いまこの瞬間に生きていることの幸せを共有し、わかちあおう」という意味になります。
その上、アルファベット一つ一つにも意味が込められていて
AはAkaha‘i(優しさ、思いやり)
LはLokahi(調和)
OはOlu‘olu(寛大さ)
HはHa‘aHa‘a(謙虚さ)
AはAhonui(忍耐)
であり、その頭文字をとったものが「Aloha」であるといわれています。
「思いやりと優しさをもって人と協調し合い、生命ある全てのものに感謝して、自分の愛情を相手に与えよう」という、なんともハワイアンらしい想いが込められているところに、なんだかぐっときてしまいますね。
過去、ハワイに訪れた他の民族たちを仲間のようにして自分たちの島々に迎え入れてきたネイティブたちの寛大な心が、まさにAlohaという言葉によって今に受け継がれているようにも感じます。
ハワイアンたちが挨拶で使う「こんにちは」や「さようなら」の意味の“Aloha”の奥底にはもしかしたら、そのとき出会えた喜びやあなたという命の存在を感じられることの素晴らしさ、感謝の想いが込められているのかもしれませんね!
見返りを求めない真実の愛を感じることができる“Aloha”の言葉。
この先、ハワイに訪れたときには今までとはまた違った気持ちで「Aloha!」と挨拶してみましょう!
ちなみに上の写真のように、ワイキキ・カラカウア大通りの地面に敷かれた石にはなんとハワイ語が刻まれているものもありますよ。可愛い!みなさんも、ぜひ探してみてくださいね!
それではまた次回!ALOHA!