世界に誇る福岡の祭り!「ホノルル大蛇山」
アロハ〜♪
早速ですがみなさんは、毎年3月にホノルルにて
ホノルルフェスティバルというイベントが開催されているのは知っていますか?
ホノルルフェスティバルは、2014年に記念すべき第20回目を迎えるハワイ最大の文化交流イベントで、日本とハワイ双方の人々がお互いの歴史や伝統、文化などをさらに深く知り、それらに実際に見て触れて、体験してもらうことを目的としています。
ワイキキのコンベンションセンターが会場となって、最終日にはカラカウア大通りを練り歩くグランドパレードや昨年からスタートした同日開催のレインボー駅伝もあり、毎年ワイキキがお祭り騒ぎになるほど多くの来訪者やロコたちで賑わうホノルルの一大イベントなのです!
そんな日本とハワイの架け橋のようなイベントで毎年、目玉となるグランドパレードのラストを飾るのがなんと!福岡県大牟田市生まれのお祭り。
“大蛇山”(だいじゃやま)!
今回は、そのホノルルフェスティバルのグランドパレードの様子を大蛇山の写真とともにご紹介します!
まず初めて“大蛇山”という名前を聞いた人は「一体なに?どんなもの?」と思いますよね。大蛇山とは…こちらです!
これはパレード前のイベント会場にて展示されている、実際にパレードに出る大蛇の頭部分。
その名の通り、見た目は大きい蛇、いや、龍にも見えるでしょうか?
トゲのように突き出るヒゲ、大きく見開いた目と今にものみこまれそうな口…
このお顔だけでもすごい迫力です!
パレード出場時にはなんと高さ6メートル、全長10メートルにもなるんですよ!
左に見えるのはちびっこ大蛇山。
小さくて可愛い…ようにも見えますがこのちびっこver.でも、相当大きいのです。詳細は後ほど写真で!
このように大蛇山の歴史を英語と日本語で紹介するパネルも展示されています。
ホノルルフェスティバルでの大蛇山は2007年より名称を「大牟田大蛇山」から「ホノルル大蛇山」に変え、現地の高校生や地元のボランティアの人々の協力も得ながらパレードのトリとして活躍しています。
大蛇山は大牟田市以外の日本の他の地域でも、あまり見られない独特のお祭りで、民話では”大蛇は農地を潤し、子供の無病息災を守る水の神”といわれているそう。この大蛇の口に子供を噛ませて、子供が泣けば泣くほど無病息災の効果があるとのこと!(ホノルルのパレード中にはできませんよ〜)
大蛇山が出場するグランドパレードは、ホノルルフェスティバル最終日の夕方から。
パレードのルートは大体下のマップのような流れで、サラトガ・ロードから始まりワイキキのメイン大通りであるカラカウア通りを抜けてホノルル動物園まで続きます。歩けば20分たらずのルートですが、出場者たちはパレード中に時折立ち止まり、1組が1時間半ほどの時間をかけてパフォーマンスしながら練り歩くのです。す、すごい!
まだ空が明るい時間からスタートし、オープニングアクトのあと、地元ハワイの学校のブラスバンドや地元で活動する様々な団体が登場し、盛り上げていきます。
日本からも各地に伝わる歴史ある文化を広めるべく、「よさこい」「ねぷた」などのチームやフラのハーラウたちが毎年出場し、パレードに華を添えています。
さあ、だんだんと空が薄暗くなってきた頃、いよいよ大蛇山の登場です〜!
チャンカチャンカ鳴る鐘や笛、太鼓からなる独特の”囃子”が聞こえてきたらまず先陣を切るのはちびっこ大蛇山!
うしろの台には小学生くらいまでのちびっこが乗り合わせ、かけ声にあわせて一生懸命鐘を鳴らしています。
大人2人掛かりで引っ張って移動するんですが、ちびっこ大蛇山の全体を支える足下には回転脚がついているため、時々くるっと前後を回転させたりもしていました。(乗っているほうとしてはあまり回転してほしくないですが…)
さて、いよいよ大トリ!待ってました!ホノルル大蛇山の登場です!
見て下さいこのサイズ!そして存在感!
まるで本物の蛇かのように首や尾を振る姿はまさに圧巻!沿道の人々が皆、この迫力に釘付けになる瞬間です。
1.5トンもあるホノルル大蛇山を綱で引き、誘導する”引き手”から太鼓を打ちながら大声で捲し立てる囃子、そして後ろに続く踊り子まであわせるとなんとその数70人以上!
重さがあるため山車自体すぐに止まることはできず、ブレーキも木で出来たストッパーを山車の足元に挟む(!)というのだから驚きです。もちろん手作業!そして口から火を吹いているように見せるため花火を打つ作業も動きながら台の上で行うため、大きな危険を伴うものなのです。
そんな危険をかえりみず、ワイキキの夜空を明るく輝かせるエネルギー溢れる熱いパフォーマンスに“日本の祭り魂”を感じるロコたちも多いはず!
よくよく見ると、ヤシの木のてっぺんまで届きそうなほどの高さ!
パレードが終わる頃にはすでにあたりは真っ暗。
ホノルル動物園前に着くと、自然と拍手が巻き起こりパレードは終焉。
このあとワイキキビーチでは毎年の目玉、新潟の長岡花火が打ち上がるんですよ〜!
興奮冷めやらぬ中、地元のボランティアたちと記念撮影。
2013年のホノルル大蛇山には熊本の女の子たちもボランティアで参加。現地の学生らに大蛇山の振り付けを指導し文化交流を図りました。
ホノルル大蛇山と一緒に沿道を歩きながら応援している人もいたり、聞くところによると
「ホノルル大蛇山」を見るためにこのイベントに来た!
なんていうハワイ在住の方もいて、その人気っぷりにただただ驚き、感激したのでした。
福岡の伝統(お祭り)が人々を魅了し感動を与えられるものであることはもちろん、大蛇山がその役割を担い、ハワイで大活躍しているなんて、同じ九州人としてこんなに誇りに思えることはありませんね!
みなさんも是非機会があれば次の3月、ホノルルフェスティバルに参加してその目で大迫力のホノルル大蛇山を見てみてください!日本の良さを再発見でき、心が躍ること間違いなしですよ〜!
◆第20回ホノルルフェスティバル
開催日:2014年3月7日(金)、8日(土)、9日(日)
公式HP:http://www.honolulufestival.com/jp/
◆大牟田大蛇山
公式HP:http://www.omuta-daijayama.com/