《ハワイの基礎知識》ハワイの伝統文化、フラが誕生した理由とは

公開済み 2014年1月16日 · 更新済み 2014年2月14日

ハワイといえば？と聞かれたらみなさんは、何を思い浮かべますか？

どこまでも続く美しい海、キラキラ輝く砂浜、風に揺れるヤシの木。ハワイを語る上で欠かせないものはここには挙げられないほどたくさ〜んありますが、その中の1つとして日本人にも人気の「フラ」がありますよね！

フラは、ハワイに古くから伝わる伝統的な文化。

今回はそんなハワイの歴史と深い関係のある「フラ」について詳しく知っていきましょう！

アラモアナセンターでは毎週無料で楽しめるフラショーが大人気

ハワイに旅行に行ったら、ショッピングセンターなどでも開催されているフラショーを一度は目にしたことがあるのではないでしょうか？

フラはさまざまな歌に乗せて手と足、腰を動かし穏やかに踊る踊りのことをいいます。これはみなさんのイメージ通り、ですよね。もちろん、踊りだけでなく演奏やフラに使われる歌とその歌詞も全てひっくるめて、フラと呼ばれます。

ちなみに「フラ（hula）」とはハワイ語で“踊る”や“ダンス”という意味があるので「フラダンス」という呼び方をすると・・・そう、ダンスダンスになってしまいますよね。正式名称は「フラ（hula）」ですので、覚えておきましょう＊

ハワイでは今も語り継がれているように、古くから神々の物語がたくさんありました。海や山、太陽、空などの自然にはもちろん、生き物や生活など全ての物事に神が存在するとされていました。

そこで、まだ文字を持たなかったハワイの人々は神への感謝や敬意を表現するために儀式を行い、神を讃えて祈り、踊りを捧げたそうです。
この踊りがフラの起源となり、こうしてフラが誕生したと言われています。

文字や言葉がない時代から存在したフラ。神への祈りの他にも、人々に生活の知恵を伝えたり神話や伝説などを表現することにもフラが用いられ、古代の人々は言葉では伝えきれないものをフラで表現してきました。

もちろん現代に受け継がれてきたフラも同じで、衣装や踊りがただ華やかなだけではなく、頭の先からつま先までの細やかな動きと手の仕草や豊かな表情で、様々な想いが表現されているのです。

普通のダンスというと、大抵は音楽に合わせ踊るものが一般的かと思いますが、フラは使われる曲（歌や詩）の内容を踊りで表現しています。歌の内容と全く関係ない動きは無いと言っても、過言ではありませんね。

そのためダンサーはまず踊る前に、その歌の内容や意味、ストーリーを理解するところから始めます。歌の内容としては愛する人や家族に捧げる歌、ハワイの美しい情景を歌った歌、喜びの歌や悲しみの歌などなど、毎日の生活の中で感じる気持ちを歌にしたものが多いようです。

それらの内容をダンサーがしっかり理解し踊ることで、表現に深みが増し、より感情的で魅力の高い踊りが完成するんですね。

映画「フラガール」でフラが日本中に広まりブームに！ —映画フラガール公式blogより

フラは大きくわけて古典的なスタイルであるカヒコと現代的なスタイルのアウアナにわけられます。これら2つは衣装や音楽、表現方法までもが異なります。みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか？

まずカヒコは、古典形式ですから神や王朝への賛歌であったり、ハワイの大地や自然を讃えるものが多く、それに比べてアウアナは男女の恋愛や感情を表現したものが多いのが特徴です。

それと「頭に羽根、ココナッツブラに腰みのなどの民族衣装をつけて腰を激しく振り動かす踊り」もフラの1つだと勘違いされることも多いですが、これは実はフラではなくタヒチアンダンスの一種！映画「フラガール」でもそういった踊りが合わせて披露されていたので、フラのイメージが強いですよね。

もちろんフラにもテンポの速い歌で踊るものもあるし、フラも元々はポリネシア文化であるタヒチアンダンスがハワイに伝わったことがルーツとなり変化してフラになった、とも言われていますが、別物ですよ〜。

フラとタヒチアンの違いに関しては次回の機会にまた学びましょう♪

長い月日をかけてハワイに根付いた素晴らしい伝統文化であるフラ。言葉がうまれるその前からすでに存在していたなんて。そしてそのルーツを知ることで、ハワイの歴史やハワイアンスピリットまでもを感じることができるなんて、ハワイを語る上でフラは欠くことのできない深い繋がりがあるんですね。

日本人としてもフラは大切に守っていきたいハワイの文化の一つですよね！

九州でもそんなフラを楽しみながら、フラを広める役割も担っているたくさんのフラハーラウ（フラ教室）がありますので、これから少しずつ紹介していきます！こちらもお楽しみに♡

映画「フラガール」公式blog（写真をお借りしました）