ハワイの歴史と日系移民の真実を知る/映画「Go for Broke!」熊本上映会へ行ってきました
Aloha!
以前こちらの記事『映画「Go for Broke!—ハワイ日系二世の記憶—」4月に熊本・鹿児島上映決定!』でも告知をしていた映画の上映会が、本日熊本の菊池郡で開催されましたのでお邪魔してきました!
— 会場となった菊陽町図書館ホール
この作品は、日本からハワイへ移民として移った両親を持ち、生涯を日系アメリカ人として生き抜いた日系二世の記憶と真実を描いたもの。3年を越える制作期間を経て2013年に公開され、現在は全国にて順次 期間限定で単館上映されています。
この日、熊本としては2回目の上映となるものでしたが、過去に日本全国からハワイへ移民が送られた中でも他県より多く移民を輩出したのが我らが九州の福岡や熊本という事実もあって、本作品の監督を務めた松元監督にとっても九州での上映はとても意義があるものと感じているのだそう。(本作にも熊本出身の二世が出演されています)
— 本作の監督・制作を務めた松元裕之監督
今回九州では熊本と鹿児島の二つの地で上映されるということで、九州からハワイへ移り住み日系移民となって生き抜いた私たちと同じ土地に生きた人々の記憶と真実を、地元の町にいながら知ることのできるまたとない機会となっています。
上映前にはほぼ毎回 各会場にて地元のフラ教室によるフラの披露があり、今日の午後の部では「NANI HAU PONO ENTERTAINMENT」のお二人が出演されました。
大柄のハイビスカスが描かれた鮮やかなカラーのドレスに身を包み、溢れるような笑顔と指先まで繊細に表現される踊りには、思わず見とれてしまうほど。
うち1曲は“日本とハワイの文化を融合させた”という、日本語の歌にオリジナルの振りをつけたフラで、これから上映される作品にピッタリで心に残る素晴らしい踊りでした。
フラのあとにはいよいよ、作品が上映されます。ハワイの日系二世の退役軍人とその妻たち34名のインタビューをメインに、当時の風景をそのまま切り取った写真や記録映像で構成される約100分間のドキュメンタリーが上映されます。
彼らが語るのは、ハワイで生まれてからの両親たちとの関係や幼少期の過ごし方、人種差別、第二次世界大戦の記憶、そして戦後の生活について。時に日本語で、時にハワイ語混じりの英語で、過去を振り返り思い出しながら彼らが一つ一つ言葉を繋ぎ見えてくる真実は、学校などでは決して学ぶ機会のない“もう一つの日本史”。
今まで知るきっかけのなかった80年以上も前のオールド・ハワイの姿や現実に起こった戦争での体験を、彼らの言葉を通してリアルに、より鮮明に知ることができます。
そして、戦後ハワイの中で起業したり政界で活躍した日系人たちがハワイの経済にも大きく貢献していき、それらの痕跡は現代のハワイにも根強く残っています。
(セントラルパシフィックバンク(銀行)やZippy’s、ABCストア、Hawaiian Hostなどもハワイ在住の日系人が創業しているんですよ!)
日系移民たちが大変な苦労を背負い、長い年月をかけてハワイに貢献し歴史を築き上げてきたからこそ存在する今のハワイの姿。そして、現在そのハワイで観光を楽しむ私たちこそが彼らの功績や真実を知り、後世にも語り継いでいかなければならないと心から実感させられる作品となっています。
ハワイが好きな方にはもちろん、九州に住む方なら老若男女問わず知っておくべき&見ておくべきハワイの歴史と日系移民の真実が詰まった作品「Go for Broke!—ハワイ日系二世の記憶—」。
明日は鹿児島での上映が開催されます!以降の九州エリアの上映は今のところ決定しておりませんので、この機会にぜひ足を運んでみてくださいね。
★過去の紹介記事はこちら★
話題の映画「Go for Broke!—ハワイ日系二世の記憶—」を鑑賞してきました!
★「Go for Broke!ハワイ日系二世の記憶」予告編(1分16秒)★
【鹿児島上映会】
日時:4月13日(日)14:00(開演は14:30予定)
会場:ホテルサンデイズイン鹿児島1Fレストラン(鹿児島県鹿児島市山之口町9-8)
Tel:099-227-5152
ゲスト:上映前に地元フラ団体によるフラの披露があります
料金:2,000円(1ドリンク込み)
定員:60名(先着順)
問い合わせ:NPO法人NAC-J(Tel 090-3501-1249)
Go for Broke! ~ハワイ日系二世の記憶~ Facebook(お写真をお借りしました)
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NPO法人NAC-J(最新上映スケジュールはこちらから)
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