「Go for Broke! 〜ハワイ日系二世の記憶〜」長崎にて期間限定上映がスタート

公開済み 2014年11月26日 · 更新済み 2014年11月27日

ALOHA！全国各地で公開され話題となっている、ハワイ日系二世へのインタビューにより構成された松元裕之監督のドキュメンタリー映画「Go for Broke! 〜ハワイ日系二世の記憶〜」が、12月6日より長崎セントラル劇場にて期間限定上映されることが決定しました。

青い海に白い砂浜、そして手つかずの大自然とアロハの心を持った現地の人々…ハワイはいつでも私たちを暖かく迎え入れてくれますよね。ある程度の日本語が通じたり、日本の祭りがあったり、弁当（BENTO）や醤油、豆腐が売っていたり。旅行で訪れるハワイでは、日本に関するものを目や耳にすることは少なくありません。

それらはただ「ハワイには日本人旅行者が多いから」だけではなく、ハワイが築いてきた歴史の中に日本から移民としてやってきた日系人が深く関わっているから。彼らが生きたその時代、異国の地で差別や偏見に苦しみながらも少しずつ根付かせた日本文化が今もハワイで受け継がれているのは、当時の日系人たちの苦労と功績があってこそのことなのです。

そんな、日本から移民としてやってきた日本人を親に持ち、生涯を日系アメリカ人として生き抜いたハワイの日系二世の記憶と真実を描いた映画が、今回長崎セントラル劇場にて上映される「Go for Broke! 〜ハワイ日系二世の記憶〜」です。

— 松元裕之監督（過去上映会より）

本作は日系二世たちがオールド・ハワイの中で経験した小さい頃の生活や両親との関係、日系人に対する人種差別、自らが志願して戦い抜いた第二次世界大戦の様子などを当時の貴重な映像と彼ら日系二世34名へのインタビューとともに辿っていて、まさに私たちが知ることのない“もう一つの日本史”ともいえる作品となっています。

現在までに九州は福岡、熊本、鹿児島、宮崎にて公開された本作ですが、上映初日には決まって地元のハーラウ（フラ教室）による“フラの奉納”が行われてきました。そして今回、長崎での上映にあたってフラを披露するのは長崎と福岡に教室を持つ「HulaCoCo（フラココ）」です。

HulaCoCoはハワイのフラスクール「Hui’O Kamalei（フイ・オ・カマレイ）」の日本校である「Kawai Anuhea Japan（カヴァイ・アヌヘア・ジャパン）」として活動していることでも知られ、コンペティションや数々のイベントにも出演し九州を中心に活躍しています。

— 「松元監督と日系二世の方々、そして映画に関わる多くの皆さまへの敬意を表して踊らせていただきます」というHulaCoCo代表・恩地亜希子先生（右から2番目）

代表の恩地先生はこの作品の趣旨に賛同され、また日系二世の功績をより多くの人々に知ってもらいたいという想いもあって今回の出演を決められたそう。当日は2〜3名のフラダンサーがステージに華を添え、日系二世への労いや感謝など様々な想いを込めて、この作品のためだけの特別なフラを披露する予定です。
いつも私たちを優しい気持ちにしてくれるハワイの“アロハ”が溢れるような、美しく優しいHulaCoCoのフラステージは必見ですよ。

— 出典：facebook.com

映画「Go for Broke! 〜ハワイ日系二世の記憶〜」、長崎での上映は12月6日（土）より一週間の期間限定公開となっています。ハワイを訪れる日本人なら“今”知ってほしい、旅行で訪れるだけでは見えないハワイの歴史や真実が詰まった作品です。お近くの方はぜひ、ハワイ好きのお友達を誘って足を運んでみてくださいね。